映画『チェンソーマン』レビュー!!【映画ネタバレなし】

今回は先日公開された話題作、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のレビューをしていきます!

原作漫画のネタバレを一部含みますので、ご注意ください!

ー『チェンソーマン』とはー

「チェンソーマン」は、藤本タツキ先生によるダークファンタジー漫画。
2018年から「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、その独特すぎる世界観と先の読めない展開で一躍話題となりました。現在はアプリのジャンプ+で「第二部」も連載中で、アニメ化・映画化もされ、まさに時代を代表する作品のひとつになっています。

ー物語の内容ー

主人公はデンジ
父の借金を背負い、相棒の“チェンソーの悪魔”ポチタと共にデビルハンターとして生きる少年です。

ある日、裏切りにより命を落としたデンジは、ポチタと融合し「チェンソーマン」として復活。
その力を武器に、公安に所属し「悪魔」と戦う日々が始まります。

物語は、血みどろのバトルと共に、デンジが「普通の生活」を求める姿を描き出していきます。

ー物語の世界観ー

1. 「悪魔」が存在する世界

人間の恐怖から生まれる存在が「悪魔」。
銃の悪魔、未来の悪魔、支配の悪魔など、人々が恐れるものほど強力です。

2. ダークでブラックユーモアな作風

ギャグのように軽快な会話から、一瞬で残酷な展開へ転じる緩急が魅力。
「ジャンプ的王道ヒーロー」とは一線を画す作風です。

3. 人間ドラマに重き

派手なバトル以上に、人間の欲望、孤独、愛憎が深く描かれています。

ー魅力的なキャラクターたちー

  • デンジ:夢は「普通の生活」。食欲・性欲に忠実な等身大の少年。
  • ポチタ:チェンソーの悪魔。デンジの心の支え。
  • マキマ:謎多き公安の上司。デンジにとって憧れの存在。
  • 早川アキ:真面目なデビルハンター。復讐心を胸に戦う青年。
  • パワー:血の魔人。自由奔放で、デンジの相棒的存在。

彼らの関係性が作品全体にドラマ性を与えています。ほかにも、様々な個性豊かなキャラクターが登場し、物語を盛り上げます。

ー作品の魅力ー

  1. 独創的なバトル描写
    → チェンソーを使った戦闘は迫力満点。
  2. 映画的なコマ割り
    → 映像作品のようにテンポよく読める。
  3. 衝撃の展開
    → 常に予想を裏切るストーリー展開。
  4. 「普通」を求める少年の成長物語
    → ダークでありながら青春ドラマ的な側面も。

ー原作レゼ篇のあらすじ(ネタバレ注意)ー

公安のデビルハンターとして日々を過ごしていたデンジは、ある日小さな町でレゼという花屋の店員の少女と出会います。
彼女は明るく優しく、デンジにとって「普通の恋愛」を感じさせてくれる存在でした。

しかしその正体は、ソ連から送り込まれた「爆弾の悪魔」と融合した刺客。
デンジを奪うために近づいていたのです。

それでも二人は確かに惹かれ合い、デンジはレゼと一緒に逃げる未来を本気で考えます。
けれども、公安とマキマの存在はその選択を許しません。

物語は、恋と裏切り、そして無常の結末へと収束していきます。

ーレゼ編の魅力ー

1. チェンソーマンにおける“ラブストーリー”

血と暴力の物語の中で、デンジが初めて経験する純粋な恋愛。
花火、学校、手を繋ぐシーンなど、どこか青春映画のような雰囲気があります。

2. レゼの二面性

  • 「花屋の少女」としての優しい顔
  • 「爆弾の悪魔」としての冷酷な顔
    このギャップが彼女をただの敵ではなく、悲劇的なヒロインへと昇華させています。

3. 切ないラスト

最終的にデンジとレゼは結ばれることなく、レゼはマキマの手によって処理されます。
「もし普通の世界で出会っていたら…」という余韻が、読者の心に深く残るのです。

ーまとめー

「チェンソーマン」はこれまでのジャンプ作品とは全く異なった作品といえるでしょう。

原作のレゼ篇は読者の中でも大人気のエピソードです!

そんなレゼ篇が映像化、しかも劇場版でともなると、期待が膨らみますね!

どのような映像、展開で物語が進んでいくのか、原作にはない新規カットや登場人物等はあるのか。

皆さんぜひ映画館まで足を運んで、自分の目で確かめてみてください!

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